リモートワークが普及しつつある今、オンラインでの仕事に慣れているエンジニアも多いのではないでしょうか。 私も、そのエンジニアの一人であり、約1年はリモートワークしています。 そんな中、久々に会社へ出社すると、気軽に話しかける楽さ を実感しました。この体験について、深堀りしたいと思います。
リモートワーク前
元々、コロナが流行り出す前(2020年2月以前)は、会社に出社して仕事をしていました。 当時、同じグループやチームなどと一緒に仕事をしていまして、なにか気になることがあれば、 近くの席で座っている人に話しかけることをしていましたし、事務関係で他部門の方へ質問するときも、 ちょこっとオフィスを歩き回る程度(数メートルの距離)の近くにいるので、気軽に話しかけていました。
リモートワークが普及し始める
2020年3月ぐらいからコロナ騒動となり、いつの間にかリモートワークする回数が増えていきました。 そして、緊急事態宣言があったりとで会社へ出社する回数が極端に減りました。 出社するとしても、出社する人の人数制限されている状況です。
久々のオフィス出勤と、気づき
そして現在(2021年3月)、関西に住むエリアでは緊急事態宣言が解除されました。 その影響で、会社へ出社することになり、密にならない程度に、オフィスで仕事する機会も増えました。 そんな中、オフィスで仕事をしていると、誰かとすぐ気軽に口頭で相談すること(話しかけること)が楽 と感じるようになりました。 なんでそう思うんだろうって、少し考えるようになりました。
オンラインでも気軽に相談できるんじゃ?
オンラインでも気軽に相談できると思いますが、オフラインほど気軽じゃないと思います。 オンラインだと、例えば、次のような手順を踏むことがあると思います。
- 相談したい相手のカレンダーで予定が空いているか確認する
- チャットツールで相手に相談したい旨を連絡する
- ビデオ会議の仮想部屋を用意する
- 相談相手との予定を合わせる
- 相談する
どれもちゃちゃっとすれば、数分も掛からないと思いますし、いくつか上の手順を省略しても良いと思います。 しかし、オフラインで人の話しかける場合は、例えば、次の手順ぐらいかなと思います。
- 相談したい人をオフィス内で探す
- 相談する
何が言いたいかというと、オンラインに比べて、オフラインで相談する方が 調整毎が少ない んです。
口頭じゃなくて、テキストでも相談できるでしょ?
わざわざ口頭じゃなくて、テキストで伝えれば良いじゃん?って思ったりもするのですが、それも気軽じゃないです。 確かに、チャットツールでちゃんと 話したい内容や背景、目的をテキスト化に落とし込むのは、ログが残ります。 そうすると、後々言った言わないみたいな話にならずに済むので、良いところもあります。
が、テキスト化することは、気軽さから外れます。 テキスト化するのが難しい場面(e.g. 分からないことが分からない場面など)だってあるはずで、 それを無理にテキスト化するのは、やっぱり大変です。
テキスト化するのは、やれば良いかもしれませんが、気軽さの障壁が高くなります 。
すぐにって重要?
気軽さを求めているのは、すぐ聞きたいときが多いんです。すぐじゃないなら、 自分で社内資料を漁ったり、コードを読んだりで、自分なりに調査をします。 が、そういう手間が、人に教えてもらえるだけで不要になるなら、人に聞いて知った方が効率的と思います。
すぐに聞きたいときって、オンラインだと、カレンダーの予定からしか相手の状況が見えないので、チャットツールでメンションすることってありますよね。 でも、そういう行為は、相手の仕事を妨害しちゃいます。オフラインだと、相手の仕事姿を傍から見て、あ、今なら話しかけても大丈夫そうだなみたいな状況が分かります。
※ 『質問される側は、作業中断しちゃうんだけど!』はい、そ、そうですね。すみません。
気軽さを追求するには?
例えば、カレンダー・チャットツール・ビデオ会議ツールが全て連動して、 1クリックだけで、相手に相談できるようになるWebアプリを社内で開発・導入したとして、 これがあれば、オンラインでも気軽に話せる場面が増えるかもしれません。
けど、面倒だと思うのは、相談したいときにわざわざそのWebアプリを起動する面倒さがちょこっとありそうです。 何が言いたいかというと、常時、気軽に話しかけれる環境下で仕事をしたいなと思っています。 所謂 バーチャルオフィスツール (Remotty,Sococo,etc)を常時使っていれば、気軽に話せる状態になれるのかなと思ったりしました。 そのツールだと、さっきの『すぐにって重要?』で話したようなカレンダーからの状況だけだと相手の状況が適切に見えない問題を解決してくれたりします。
バーチャルオフィスツール使えば、全て解決?
そのバーチャルオフィスツールを社内で導入したとしても、
- 利用者が少ない
- → 相談したい人がいない
- → 利用しなくなる
- → 相談したい人がいない
- 利用ルールが整備されていない
- → 離席しているかどうかのルールが徹底されていない
- → 信頼できなくなる
- → 離席しているかどうかのルールが徹底されていない
- 利用する時間帯が限らている
- → 相談したいときに、相手がバーチャルオフィスから退出している
などの課題があるかもしれません。バーチャルオフィスツールを導入したものの、イマイチ良い効果が生まれなかったかもしれません。 私は、その経験がありますが、今になってやっぱりバーチャルオフィスツールって必要かもと思ったりします。 それは、 リモートワークを経験した今だからこそ バーチャルオフィスツールの便利さが分かるのかもしれません。 が、ツールを導入したところで、そのツールを活かす文化(ex.上で示したような課題を解決する)が整っていないと、結局、気軽に話し始めるのは難しいんじゃないですかね。
結局、何が言いたかったのか
気軽に話すというのは、オフラインだと意識したことがなかったのですが、 オンラインでの仕事を経験することで、気軽さについて考えるようになりました。
気軽さというのは、本当に繊細で、細かいところの配慮 がないと、いけないなと思います。 そもそも、チャットツールで気軽に相談できるないのか!っと言われると、あ、すみませんってなるのですが、 人それぞれ個性があって、それを強制するのは、強制された側のストレスが貯まります。
人によって『気軽さ』ってそれぞれだと思うので、各企業は、そのことをしっかり分析してみてはいかがでしょうか。 その上で、バーチャルオフィスツールを試してみてはどうでしょうか。